高血圧症
収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上のいずれかのとき、高血圧症と診断される。
血圧は変動するので、いろいろな条件下で測定して判断する。日本で治療を受けている人を疾患別に見ると、高血圧患者数が最も多い。
高血圧の原因
本態性高血圧症と二次性高血圧症に分けられる。
本態性高血圧症はストレスや不摂生などによる肥満、のぼせ症、便秘、イライラなどが背景にあり、血圧調節機構が正常に働かなくなっている。
二次性高血圧症は糖尿病や高脂血症などが原因で起こる。
高血圧改善方法
【肥満解消】
肥満により、なぜ高血圧になるのか、そのメカニズムはよくわかっていませんが、肥満になると高血圧が多くなります。
肥満解消は血圧低下、血清総コレステロール値や中性脂肪の低下、善玉HDLコレステロールを増加、糖尿病の予防などになる、メリットがいっぱいあります。
【節酒作戦】
飲酒量の多い人には高血圧が多くみられます。血圧を上げるのはアルコールの量そのものです。
蒸留酒などはアルコール濃度が高いので、飲みすぎると血圧が上がります。1日にビールなら大ビン1本、日本酒なら1合にしましょう。
【減塩・カリウム摂取作戦】
1日に必要な食塩量は1gもあれば十分で、生理的な安全を見積もっても3g程度です。ところが日本人の食塩(ナトリウム)の摂取量の平均は1日12gになっています。
ほとんどの高血圧の人が減塩の対象となります。半分の量である1日6〜7gをめざせば、最大血圧値の低下が大いに期待できます。
また、カリウムは身体からナトリウムの排泄を促進し、血圧低下作用をもっています。
腎臓病などで特別にカリウムを制限している人以外は、食品からカリウムを多くとるように心がけ、血圧を下げましょう。
【運動作戦】
軽度の運動を継続して行うと、高血圧だけでなく、高脂血症の改善、糖尿病や骨粗しょう症の予防など良いことだらけです。
血圧が高くてもよく運動するグループの方が、血圧が正常でも運動しないグループより、死亡率が低くなります。
血圧を下げるための運動は、その人の最大運動能力の半分くらいの強さがいちばん適しています。
【民間療法】
高血圧症は初期症状がなく、やがては動脈硬化や心臓病、脳卒中を引き起こす怖い病気です。
動脈硬化の予防効果が期待される、オオバコ、クコ、クワ、柿の葉、羅布麻、アシタバ、アマチャズル、エビスグサ、ゲンノショウコ、ドクダミ、ヨモギ、チャなど を含むお茶を愛用することをオススメします。水太りが認められるときは、オオバコ、ウツボグサ、キササゲ、トチュウなどを含むお茶が効果的です。